夏の日差しは日本よりも強い

世界遺産として認定されている南イタリア屈指の景勝地アマルフィ海岸は、毎年、世界各国から多くの観光客が訪れますが、旅行するなら5月後半から6月、そして9月がいいでしょう。

ホテルやレストランは復活祭(3月〜4月の間)から営業をはじめ、11月から3月初旬までは休業しているところがほとんどですし、7月から8月は最も込み合う時期で、ホテルも値上がりし、どこへ行くにも渋滞に巻き込まれてしまいます。

5月後半から6月、9月なら気候も穏やかですし、観光に支障をきたすほどの混雑もありませんし、かといって閑散としているわけでもなく観光地としては適度な賑わいを見せています。

気温は夏の最高気温が最高で30度くらいで日本と同じくらいですが、最低気温は20度を下回ることもあるので、せっかくの旅先で風邪を引かなくてもいいように、夏に旅行の際には羽織るものを用意しておきましょう。また紫外線が強いので、紫外線対策もしっかり。

海岸は見た目以上に岩場が多いので、ビーチサンダルなど気軽に歩けるものが便利です。ブルーが目にも鮮やかなティレニア海でひと泳ぎしたいという方も少なくないと思いますが、遊泳禁止区域があちこちにあるので、標識には注意しましょう。

日本から飛行機を利用して旅行へ行く場合、ナポリまでの直行便はないため、ローマ、ミラノもしくはほかの地を経由してナポリのカポディキーノ空港へ行き、そこからソレント行き、もしくはサレルノ行きのバスがありますので、これを利用するといいでしょう。ソレントからはバスを乗り継いでポジターノ方面へ行きます。あるいはサレルノからアマルフィ海岸へバスで行く方法もあります。

列車を利用する場合、ローマ・テルミニ駅からナポリ中央駅まではFSイタリアの特急ESファレッチャロッサ、ナポリ中央駅からヴェズヴィオ周遊鉄道でソレントへ向かうか、バスもしくは列車でサレルノへ行きます。ソレント、あるいはサレルノからは各地へバスが出ています。本数は少ないものの、ナポリ中央駅からアマルフィへの直通バスも出ています。

夏の観光シーズンはナポリ港から船でソレントへ行く方法もあります。ナポリの港にはベヴェレッロとメルジェッリーナの二つの乗り場があり、ベヴェレッロ港はムニチビオ広場のすぐそば、メルジェッリーナ港は同名の鉄道駅から300mの位置にあり、高速船とフェリーに乗ることができます。

現地での移動は、ソレントにはタクシーがありますが、アマルフィ、ポジターノ、ラヴェッロの各町の中では徒歩での移動が基本です。旅行シーズンにレンタカーを利用するのは避けたほうが吉。アマルフィ周辺は渋滞が激しいうえに、駐車スペースを見つけるのも大変だからです。

Amalfi Coast〜「世界一美しい海岸」アマルフィの魅力